南小谷駅到着
JR松本駅から全席指定の快速列車・リゾートビューふるさとに乗車し、終点の大糸線・南小谷駅まで。
下車後、100分の待ち合わせ時間中には昼食を予定していました。
目的地は、駅から少々距離があるお店です。
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Guide
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「塩の道」千国(ちくに)街道

「なまこ壁」(※)風駅舎の外観がどこかそれっぽい雰囲気を醸していますが、中山道の宿場町だった奈良井宿を有す塩尻市同様、南小谷駅を含む小谷村もまた、旧街道沿いにある街です。
かつての小谷村に通されていたのは信州と越後を結ぶ脇往還「千国街道」ですが、元々「千国街道ルート」には「糸魚川静岡構造線」という大きな断層帯(異なる岩盤の密集地帯が作る「山岳エリアの割れ目」)が伸びていたことから、街道敷設を待つまでもなく、有史以前より人の通り道となっていました。
内陸部へはヒスイが、反対に内陸部からは黒曜石(※)が、それぞれ後の千国街道に該当する「天然のルート」経由で早くから行き交っていた跡が確認されています。やがて歴史時代が始まり、武家政権の世が到来すると、室町期には日本海産の塩を内陸部へ運ぶ「塩の道」とも呼ばれるようになりました。
「敵に塩を送る」(=「窮地に陥ったライバルに支援を施す」の意)という有名な故事成語もまた、千国街道が舞台となって生まれたものです。
越後(上杉謙信サイド)から甲斐(武田信玄サイド)へと送られることになった塩が、「成語」の主役ですね。
ただし、故事成語が持つイメージ通り、本当に謙信がライバルである信玄への誠意や温情、義理的なもののみ(忌憚なく言えば、打算抜きの甘く青い感情のみ)で塩を送ったのか(=送ることを黙認したのか)という部分を見た場合には、戦国大名の中でも有数の強者であった上杉謙信一流の合理的な判断も多分に垣間見えてくるところとなります。
宿敵・信玄とのライバル関係を前提とすれば、謙信が、
- 今川義元が討たれ、代替わりした今川家と武田家の関係に決定的な亀裂が生じたこと
- 同盟を反故にして駿河侵攻を目論む武田家に対し、今川家が「塩留め(禁輸措置)」の報復に出たこと
- 武田の執念が「海(港)」にあるなら、今川と争わせて太平洋岸(南)へ押し流すことで、上杉家が絡む北側の戦乱を減らせること
- この機に乗じて甲斐領内の塩市場を握ってしまえば、以降の外交・経済で常に自国優位に立てること
等々を計算に入れていないわけがないと思われるためで、穿った見方をすれば「元祖・敵に塩を送る」行為には高度な戦略的性格が含まれていました。後世の創作によって「中身のない長話」と曲解された「小田原評定」の語と同様、この故事もまた、ステレオタイプな美談イメージからは距離を置いて解釈する必要がありそうです。
とは言え、今川氏の「塩留め」に苦しむ甲斐へ向けて送られた塩が山国の人々の命を繋いだこともまた、事実ではありました。
「断層帯」という地球の割れ目から始まった千国街道は、「太古の黒曜石」から「戦国の塩」にいたるまで、時代ごとに形を変えつつも山野部に生きる人たちの命を繋いできた道だったんですね。
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Info
- 長野県小谷村の公式観光サイト “塩の道“
- Google画像検索 “なまこ壁“”ヒスイ“”黒曜石“(※)
南小谷・姫川沿いの風景

由緒ある交通の要衝であり、穂高駅以上に「山の中」感が強い南小谷駅周辺ですが、平日昼間の駅付近の様子はといえば、たまに到着する電車の流れと共に、ぼちぼち通行人がいる程度です。

この日昼食をとる予定のお店だったおたり名産館は、山と山の間を日本海に向かって流れる姫川に沿うように通された道を歩いていくと、その道沿い左側にあります。

南小谷駅から小谷名産館までの道沿いには駐在所がありました。お巡りさんが敬礼している姿が目に入りましたが、

近寄ってみると、マネキンお巡りさんでした。
おたり名産館でランチ
しばし歩いたのち、目的のおたり名産館へ到着。

山菜蕎麦をいただきました。お蕎麦に乗っている山菜は、全て小谷で採れたものであるとのことです。
そばももちろん美味しかったのですが、特筆すべきこととしては、塩尻以降どこのお店に食べに入っても、例外なく漬物が凝っていました。さらっと出てくる珍しい漬物が悉くおいしいのですが、おたり名産館の漬物もやはりそうでした。
左上の漬物はわさび漬け風の味が付いたキュウリ(?)の漬物だったのですが、特にここ最近食べたことが無かったような味の漬物で、感心しながら食べた記憶があります。その下にあるピンク色の漬物(確か大根の漬物だったと思います)も然り、さっぱりとした口当たりで食べやすく、とてもおいしかったです。
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Info
- 長野県小谷村の公式観光サイト “食事処“(おたり名産館は「そのほかの地区」で紹介されています)

