about 成就院
成就院は、由比ヶ浜や稲村ヶ崎といった鎌倉の海岸線に程近い高台に位置する、真言宗大覚寺派のお寺です。
819(弘仁10)年、平安時代を生きた僧・空海(弘法大師)が諸国巡礼の際に百日間にわたって修法を行った(※1)という縁起から、禅宗に象徴されるいわゆる「鎌倉仏教」(臨済宗、浄土宗など)ではなく、平安密教に括られる宗派のお寺であるとされています。
1219年、鎌倉幕府の第三代執権・北条泰時がこの縁起に基づいて成就院を創建した際に不動明王が本尊とされ、北条一族の繁栄が祈念されました。
不動明王は、真言宗では「最高仏・大日如来」の化身であるとされています。
残念ながらかつての成就院は鎌倉幕府滅亡につながる新田義貞の鎌倉攻め(1333年)で焼け落ちてしまったことから、一時的に西ケ谷(※2)に移転したのち、1688(元禄元)年に現在地にて再建されました。
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Guide
- ※1:空海は同地にて、奈良時代の行基作と伝えられる「虚空蔵菩薩」と共に、虚空蔵求聞持法という真言宗の儀式を行いました。現在、虚空蔵菩薩は成就院傍の虚空蔵堂にて境外仏となっています。
- ※2:現在の稲村ヶ崎エリアです。
- 【鎌倉街歩き/街歩きと鎌倉史】鎌倉五山と五山・十刹、山号の歴史(五山のルーツと成立、開山・開基)
Info
- 成就院公式サイト
- 同 “虚空蔵堂“
- 奈良国立博物館公式サイト “知恵得る努力の儀式 虚空蔵求聞持法“(※1)
極楽寺坂切通と成就院

江ノ電の極楽寺駅下車後、桜橋・極楽洞方面への坂を上り、桜橋を渡らずに由比ガ浜に向かう道沿いを歩いて進むと、
成就院の境内横を通って海岸方向に抜けるように、極楽寺坂切通が通されています。

現在は「切通」横に境内の階段が用意されていますが、極楽寺の開山・忍性が改修・整備したとされる「極楽寺坂切通」(旧道)は、現在の成就院境内(現・切通横の高台)を通っていたと考えられています(※)。
かつての「切通」は傾斜が急な細い崖道ではあったものの、鎌倉・京都間の重要な出入口(往還道)として機能していました。
現在の切通は海岸沿いの国道(134号線)へと連なる上下2車線の舗装道路で、ほぼ旧状はとどめていないようです。
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Guide
- 【鎌倉街歩き】江ノ電極楽寺駅周辺(桜橋、極楽洞、極楽寺、成就院)
Info
成就院・境内
展望

階段を上り、門をくぐった後で、さらに階段へ。

山門の手前には展望台のような踊り場が作られていて、周辺にはアジサイも咲いています。

成就院へは極楽寺駅方面からではなく、由比ガ浜方面から上ってくることも可能です。
現在の成就院は縁結びのパワースポットとして有名なお寺で、鎌倉をテーマとした旅番組にもしばしば登場しますが、その際にお寺へのルートとして紹介されることが多いのが、由比ガ浜側から伸びている風光明媚な階段坂です。
境内

山門には成就院の山号「普明山」が刻まれていますが、ここまでに全108段の階段が用意されています。
「普明山 法立寺 成就院」が正式名称です。

成就院に縁のある弘法大師の像は、山門の内側にあります。

境内にある縁結び不動明王像は、本尊の分身です。
